10億7000万円をかけて改修された海老名市立中央図書館。カフェや書籍販売コーナーも併設されている=海老名市上郷で レンタル大手TSUTAYA(ツタヤ)を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となった全国二例目の公立図書館として、昨年十月にリニューアルオープンした海老名市立中央図書館(同市上郷)の初年度の来館者数が六十九万七千三百五十九人だったことが市の集計で分かった。利用者は目標の百万人には届かなかったが、一・七倍に増加。一方で運営経費も約一億五千万円増えており、「ツタヤ図書館」の費用対効果の検証が求められている。 (井上靖史) 利用者が年間百万人に届かなかったことについてCCCの担当者は、全国で初めて二〇一三年に運営を始めた佐賀県武雄市立図書館で、利用者が四倍に増えたことから推計したと説明。「目標が高すぎた。集客施設が周辺にある海老名には当てはまらなかった」と
2013年から、ビデオレンタルショップ「TSUTAYA」で知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブが佐賀県武雄市図書館を運営受託。全国から注目されて、経済効果は約20億円にもなると、話題になった。 だが、その一方、図書館の運営を民間委託することへの批判の声も高く、購入図書の選び方をはじめとした運営方法への疑惑が噴出。市民団体が武雄市図書館の民間委託を進めた前市長に損害賠償訴訟を起こすなどの騒動になっている――10月1日にリニューアルオープンした、海老名市立中央図書館もTSUTAYAが運営受託。そして、やはり、運営方法へ市民たちから批判が高まっている。 東名高速道路の海老名インターを降りて、少し進むと、昔からの街道沿いに駐車場の広いラーメン屋さんや定食屋さん、住宅などが雑然と並んでいる道がある。それが相模線の踏切を渡ると……一気に目の前の風景が変わる。原っぱや畑の中に忽然と新しい現代風の街
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く