フサウミコップは軟水母目ウミサカヅキガヤ科ウミコップ属のクラゲ、あるいはヒドロ虫の一種。 ポリプは群体性で、鞘に包まれる。ヒドロ根は海藻の表面などを這い、所々から茎を立て、枝分かれして多数のヒドロ莢を付ける。ヒドロ莢はコップ型で口の部分に十数個のさほど尖らない歯がある。 クラゲは直径約1cmで、小皿を伏せた様な形をした体の柔らかいクラゲである。
フサウミコップは軟水母目ウミサカヅキガヤ科ウミコップ属のクラゲ、あるいはヒドロ虫の一種。 ポリプは群体性で、鞘に包まれる。ヒドロ根は海藻の表面などを這い、所々から茎を立て、枝分かれして多数のヒドロ莢を付ける。ヒドロ莢はコップ型で口の部分に十数個のさほど尖らない歯がある。 クラゲは直径約1cmで、小皿を伏せた様な形をした体の柔らかいクラゲである。
オワンクラゲ(御椀水母、御椀海月)は、ヒドロ虫綱に属するクラゲ様の無脊椎動物。日本各地の沿岸で見られる。傘は碗を逆さにしたような形をしており、透明で内側の放射管がはっきりと外側から見える。最大傘径は20cmにおよび、ヒドロ虫綱で最大。刺激を受けると生殖腺を青白く発光させる。 主に春から夏にかけて見られる。水面に浮き、ほとんど動かないが、他のクラゲや小魚などを大きな口を開けて丸呑みする。 クラゲの中では比較的生命力が強く、飼育も容易であるが、発光の素であるセレンテラジンを体内で合成することが出来ない[1]。人工繁殖の成体は餌を工夫して餌にセレンテラジンを混ぜて発光させている。人工繁殖を重ねた成体が発光しなくなるのを不思議に思った水族館がノーベル化学賞を受賞したばかりの下村脩氏にアドバイスを求め、それに本人が電話で応じたエピソードがある(→下村脩#オワンクラゲとクラゲ水族館のエピソード及び鶴岡
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アカクラゲ アカクラゲ(赤水母、赤海月、学名 Chrysaora pacifica)は、鉢虫綱のヤナギクラゲ属に属するクラゲの一種。台湾北東部から青森県の陸奥湾にかけて分布する[1]。 有明海に生息するアカクラゲは、ヒゼンクラゲを参照 放射状の褐色の縞模様が16本走った直径9-15cmほどの傘と、各8分画から5-7本ずつ、合計で40-56本の伸びる長さ2m以上の触手を持つ[2]。北方性の近縁種 Chrysaora melanaster も傘に同様の縞模様があるが、こちらは触手が24本しか無いことから区別できる[3]。 触手の刺胞毒は強く、刺されるとかなり強い痛みを感じる[2]。刺傷による痛みは火傷に似ており、ミミズ腫れや水脹れを生じる[1]。
調理例 ビゼンクラゲ(備前水母[2]、備前海月、学名:Rhopilema esculenta)は、鉢虫綱-根口クラゲ目(英語版)-ビゼンクラゲ科-ビゼンクラゲ属(英語版)に分類されるクラゲの1種。食用として古くから利用されている。 日本では、古くは吉備の穴海(現在の岡山県岡山市の児島湾に相当する内海。cf. 児島半島)が名産地であった[3][注 1]ことから「備前水母[2](意:備前国のクラゲ)」と呼ばれるようになったといわれている[3]。九州北部の有明海沿岸では今も昔も「あかくらげ(赤水母)」と方言で呼ばれている[3](ただし、標準和名で「アカクラゲ」と呼ばれるクラゲは別[目レベルで別種]にいる)。 英語では、「edible([毒性などが無いので]食べられる、食用に適する、食用の)+ jellyfish(クラゲ)」という構成で "Edible jellyfish (意訳:食用クラゲ)"
エチゼンクラゲ(越前水母、越前海月、学名:Nemopilema nomurai)は、鉢虫綱根口クラゲ目ビゼンクラゲ科エチゼンクラゲ属に属するクラゲである。 触手 大型のクラゲの1種で、傘の直径 2 m・湿重量 150 kgに達するものもある。体色には灰色・褐色・薄桃色などの変異があり、人が刺されたという報告はほとんどされていないが、最近[いつ?]の研究では毒性が高めであることがわかった。 東シナ海・黄海・渤海から日本海にかけて分布する。ときに大量発生し、漁網を破るなどの被害を与えることがある。 大型の根口クラゲ類は分厚く歯ごたえのよい間充ゲル(中膠)組織を持ち、ビゼンクラゲなどとともに古くから中華料理などの食材として利用されてきた。日本で食用として利用されているクラゲ類には産出地域の旧国名ごとに和名が与えられており、ビゼンクラゲ(岡山県:備前国)、ヒゼンクラゲ(佐賀県:肥前国)と命名されて
イルカンジクラゲ(イルカンジ水母、学名 - Carukia barnesi)は、箱虫綱(立方クラゲ類) Cubozoa に属するクラゲ。 発見[編集] 1952年にHugo Fleckerによって、アボリジニのイルカンジ部族にちなんで命名された。[1] 部族の伝承によれば、海にはとても小さく、かつ全く見ることができない「怪物」が生息しているといわれていた。また、その怪物は取るに足らないちっぽけな存在でありながら人々を苦しめ、時には死に至らしめるともいわれており、その正体がイルカンジクラゲである。 分布[編集] オーストラリア北部に棲息。 特徴[編集] イルカンジクラゲ 熱帯性の立方クラゲの1種。3cm四方程の小さな身体に最長50cm程の触手を持つ。 このクラゲに刺されることによって起こる症状はイルカンジ症候群と呼ばれる。毒性はコブラの100倍、タランチュラの1000倍程度。 症状・対策[編
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "アンドンクラゲ" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2022年12月) 名前の通り行灯を思わせるような体長3-3.5cmほどの立方型の傘を持ち、その下に長さ20cm程の鞭状をした触手を4本伸ばしている暖海性の立方クラゲである。 クラゲの中では強い遊泳力を持っており、黒潮に乗って日本近海に北上し、北海道付近にまで達する。日本近海での発生期は6-8月であり、その時期であるお盆の頃と行燈に似た形態に因んで、その名前が付いたとも言われる。 その遊泳力と強烈な刺胞毒で、小魚を捕食する。
オーストラリアウンバチクラゲ(濠太剌利海蜂水母、学名: Chironex fleckeri)は、箱虫綱(立方クラゲ類) Cubozoa に属するクラゲ。通称は属名であるキロネックス。また英名では シーワスプ Sea Wasp(海のスズメ蜂)と呼ばれる。 本種の発見はクイーンズランド州の医師 Hugo Flecker による。1955年1月、彼は5歳の男児がクラゲに刺されて、わずか数分で死んだことを知り、網によって3種のクラゲを捕獲したが、その中に未知のクラゲが含まれていた。このクラゲはアデレードの動物学者 Ronald Vernon Southcott によって新種と同定された。属名はギリシア語 cheiro(手)、nex(殺人者)に由来し、種小名は発見者Fleckerへの献名である[1]。
本種の学名は Chiropsalmus quadrigatus とされていたが、2009年に日本近海の個体群には別の学名 Chironex yamaguchii が与えられ、オーストラリアウンバチクラゲと同じ属に属することになった[2]。種小名の yamaguchii は、元琉球大学教授の山口正士への献名である。また、和名の「ハブ」とは毒蛇のハブのことである[3]。 本種は日本近海に生息するクラゲの中でも特に危険な種である。ハブクラゲ刺傷の症状としては、局所症状として疼痛、ミミズ腫れ、水ぶくれ、皮膚壊死、瘢痕形成、再燃性遅延性アレルギー性皮膚炎などがみられる[4]。重症の場合には、全身症状の呼吸抑制や血圧低下などのショック症状を引き起こすこともある[4]。過去の死亡例は、1961年8月(大宜味村)、1997年8月(金武町)、1998年7月(石垣市)に報告されている[4]。 傘がほぼ透明であ
ミズクラゲ(学名Aurelia coerulea)は、ミズクラゲ科に属するクラゲの一種。 日本近海でも最も普通に観察できるクラゲである。 成体で傘の直径15 - 30cm、それ以上のものも稀に見られる。傘には、縁辺部に中空の細く短い触手が一列に無数に並ぶ。傘の下側の中央に十字形に口が開き、その4隅が伸びて、葉脈の位置で二つ折りにしたヤナギの葉のような形の4本の口腕となる。 6放射状になっている個体 体は四放射相称で、口腕の伸びる方向を正軸、その中間の軸を間軸という。間軸の方向に4つの丸い胃腔があり、馬蹄形の生殖腺に取り囲まれる。このため、4つの眼があるように見える。まれに五放射、六放射になっているものも見られるが、基本的な体の作りは同じである。 成体は通年出現するが、特に夏に多く、また秋にも小さなピークがあることが知られている[1][2] 時間帯によって生息水深を変えていることが報告されて
カツオノカンムリ(鰹の冠、学名:Velella velella[1]、英名:By-the-wind sailor[1])は、ヒドロ虫綱の群体性クラゲの1種。暖海性・外洋性で、黒潮海域に生息する。しばしば、カツオの群れと一緒に見つかるのでこの名がある。 鍋蓋状の気泡体(水辺板)の上に三角形の帆を持ち、風に乗って移動する[1][2]。下面には摂餌専用の個体である栄養体、周縁には餌捕獲を行なう触手状の個体である感触体を持つ。水平板の周縁は鮮やかな青藍色で[2]、中央は無色透明。気泡体の年輪状の模様の中は気体が入っており、それで水上に浮かぶ。完全に水面を突き抜けて大気中に顔を出すのは、大部分のクラゲには見られない特徴である。触手の刺胞に刺されると激しく痛む[1]。 砂浜に打ち上げられたカツオノカンムリ 打ち上げられたカツオノカンムリの拡大 カツオノエボシや、近縁のギンカクラゲと共に、黒潮に乗って夏
日本沿岸では4月、5月頃から7月頃までクラゲが見られる[6]。 石巻では5月後半から8月前半までクラゲが採集できた[7]。5月には未熟個体が多かったが、それ以降は成熟個体が大部分だった。なお、この種は雌雄異体である。飼育下では放卵放精は明暗周期によって誘発され、特に明期の後に15分程度の暗期を与えることでほぼ確実に誘引できる。また同一個体が毎日のように何度も放卵放精を行う。1個体の放卵数は多いものでは数百個に達した。野外では夜になると毎日のように放卵放精が行われるものと考えられる。 受精卵は約1日でプラヌラ幼生となり、遊泳を始める。数日間遊泳した後、プラヌラ幼生は基盤上に定着し、丸い細胞塊となる。ここから細長く伸びて触手を生じ、初期ポリプが形成される。これには約4日かかる。初期ポリプは小さく、ブラインシュリンプ1匹を自力で捕獲摂食できないが、切断片を与えると1週間後には自力で捕獲できる大き
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "ウラシマクラゲ" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2021年6月)
カミクラゲ(髪水母)は青森〜九州の太平洋岸の湾内に生息する日本固有種のクラゲの一種。12月から5月にかけて見られる。 傘は円筒状で高さ10cm、幅6cm。放射管は4本あり、多くの枝状の盲管を出す。生殖腺は螺旋状に垂れ、触手は傘縁一帯から多数生ずる。毒性は弱く、刺傷報告は殆どない。 多数の長い触手の棚引く様子が髪の毛を思わせることからこの名がついた。この触手の根元には赤い眼点があり、そこで光を感じ取ることができる。飼育下で受精卵を得て飼育しても、幼生を着底させて変態させるに至った成功例は知られておらず、野外からもポリプの世代は未発見である。その原因として、ヒドロ虫類の多くの種に見られるように、ポリプ世代が他の生物と共生生活を営んでいる可能性も指摘されている。
暖海性、外洋性で黒潮海域に生息する。その平らな円盤状の気泡体の中心部は白色から銀色で、銀貨というより牛乳瓶のフタや大根の輪切りに形容される場合もある。盤部は最大で4cm程、その周囲には刺胞を持った感触体、下には1つの大栄養体、感触体との間には多数の小栄養体がぶら下がる。感触体や盤部の端は藍青色をしている。それぞれの感触体には数十本の有頭触手がある。円盤の表面にはところどころに小さな円錐形の突起があり、円盤の内部には多数の隔壁を持った気嚢を持つ。円盤の部分は堅いキチン質でできており、骨格が浜辺などに打ち上げられる事がある。刺胞の毒性は弱いが、人によってはアレルギー反応が出ることがあるため注意を要する。 クラゲの様に見える群体はポリプで、かつては円盤状の管クラゲと考えられていたが、現在ではこの動物は浮遊のための浮きを備えたヒドロ虫と考えられている。その証拠として、別に本当のクラゲ型のクラゲが形
カツオノエボシのスケッチ カツオノエボシ(鰹の烏帽子、学名:Physalia physalis、英名:Portuguese Man O' War)は、クダクラゲ目カツオノエボシ科 Physaliidae に属する刺胞動物。強い毒を持ち、電気クラゲの通称でも知られる[1][2][3]。なお、その針は魚を刺し、毒で麻痺させて食べるために使われるものだが、誤って接触し、刺されたヒトの死亡例もある[1]。 ヒドロ虫の仲間に属し、英語で Jellyfish (ジェリーフィッシュ)と呼ばれるミズクラゲやエチゼンクラゲなど、鉢虫綱に属するいわゆるクラゲとは異なる[1]。1個体に見えるのは、実は多くのヒドロ虫が集まって形成された群体である[1][4]。ただし、これは、独立したヒドロ虫の個体が数千数万集まっているという意味ではない。1つの幼体(プロトゾイド)が、成長の過程で複数の生物に分化し、群れをなすと言
カツオノエボシ 基本的には、中空の主軸が何カ所かの点で伸びながら個体を出芽によって生じることにより成長する。この軸を幹(かん)と呼ぶ。幹の一端は気胞体といって空気を含んだ小胞になり、これが上の端である。そこから下に幹が伸び、幹上に個体を作りつつ成長して行く。 群体を構成する個体には顕著な多形現象が見られる。全体としてクラゲと呼ばれてはいるが、個々の個体について見れば、クラゲ型とポリプ型が混在する。クラゲ型では気胞体のほかに泳鐘(えいしょう)と保護葉がある。泳鐘は幹から側面に向けて広がったコップ状の形のもので、これは一般のクラゲの傘にあたり、これを拡大縮小して水を送って遊泳するのに使われる。泳鐘は往々にして多角形をしている。保護葉は寒天質が伸び広がってその下の個虫を覆うようになったもので、ポリプ型と見る向きもある。 ポリプ型には基部から触手を発達させる栄養体、口がなく触手のある感触体、触手を
マヨイアイオイクラゲ(迷相生海月、学名: Praya dubia)はクダクラゲの一種。全体の長さは40 mを超えることもあり、世界最長の動物として知られる[注釈 1][2]。 19世紀には既にその存在が知られていたが、極めて大きな体長をもつことはモントレー湾水族館研究所(英語版)による1987年の調査によって発見された。繊細で脆く容易に崩壊するため、生体の捕獲にはいまだ成功していない。 本種は他のクダクラゲ類と同様に、摂食・攻撃・防御などに特化した無数の個体(個虫)が集合して一つの群体を構成する。先頭に2つの泳鐘(nectophore)が存在し、刺胞をもった無数の栄養個虫群が一本の長い帯となって後方に引かれる。体は白色から透明。 青色の生物発光を行う。ROVによる観察では、群体の一端への接触後にライトを消すと、群体全体が45秒ほど光る姿が見られた。この光は保護葉から発せられていた[3]。
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