LCACはLanding-Craft-Air-Cushionの略で、「エルキャック」と呼称する。「おおすみ」型輸送艦に2隻搭載されるエアクッション艇(ホバークラフト)で、米海軍で使用されているLCAC-1級と同型である。戦車1両、もしくは73式装甲車4両、通常の車両であれば10両が積載可能。艇の前後に開閉式の傾斜路があり(下記サムネイル参照)、車両の積み卸しを行う。航行時にはスカート部分に注気して膨らませ、ビーチング時にはこれを萎ませて傾斜路を倒すようになっている。 LCAC固有の乗員は操縦、機関操作、レーダー員、見張り員、甲板員の5名で、これに艇指揮のOICが加わる。LCACのクルーは全てアメリカで教育を受けるが、最初の2ヶ月は語学、その後8ヶ月を操縦その他の訓練に費やすという。 主機のガスタービンは浮上用2基、推進用2基の計4基から成る。搭載量は通常60トンだが、過積載で75トンまで可
US-1Aの後継機として開発された新型の救難飛行艇。高い洋上離着水能力を持つUS-1Aの性能を継承しながら、より高い飛行性能を得るためにエンジンを改装、新型の6枚プロペラを装備した。エンジン音はUS-1Aに比べて格段に静かな印象を受ける。また操縦系統にはフライ・バイ・ワイヤが採用され、US-1Aに比べてよりパイロットの負担が軽減されたほか、天候や飛行高度に関係なく患者の安定的な搬送飛行ができるように機内の与圧化も実現した。機首に格納式のFLIR(赤外線監視装置)を装備している(下記サムネイル参照)。 1号機および2号機が防衛庁の技術研究本部に配備され、第51航空隊が岩国航空基地において運用テストを繰り返していたが、2007年3月に第71航空隊へ正式配備され、名称もXUS-2(US-1A改)からUS-2となった。 2009年2月に、量産型初号機となる3号機(#9903)が防衛省に納入された。
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