『仕事に必要なのは、「話し方」より「答え方」』(鈴木鋭智著、中経出版)の著者は、大手予備校で現代文、小論文を指導している「国語のプロ」。そんな立場から、重視すべきは「話し方」や「プレゼンテーション」や「英語力」ではなく「答え方」だと説いています。 問われたことに、正しく答える。 質問の意図を、正しく理解する。 実はこの「受け答え」こそ、若手社員に求められる第一のスキルなのです。 部下の仕事の9割は上司やお客様の質問に答えることで占められるからです。 (7ページより) 第3章「その質問、本当はこういう意味なんです」から、「『どういうこと?』って、どういうこと?」に注目してみましょう。 1.話が長すぎて「どういうこと?」と聞かれてしまうとき 例題を通して考えてみましょう。 「当店が発売する牡蠣の安全性に関してですが、いま全国では食中毒が多発しておりますため、当店独自のシステムで十分な管理を行っ