東京・世田谷区の東急田園都市線桜新町駅前の「サザエさん」一家の銅像で、波平像の頭に1本だけあった髪の毛がいたずらで引き抜かれ、2日、改めて付け直す「植毛式」が行われた。 像は3月に作者・長谷川町子さんゆかりの地に、地元の桜新町商店街振興組合が設置したが、5月に入り2回、波平像のトレードマークの毛が引き抜かれるいたずらが発生。組合が、しばらく付け直さず様子を見ていたところ、今度は、針金などで作った手製の「毛」を付ける行為が頻発した。付け直すにあたり、組合では防犯カメラを設置した。 この日の式では、地元に住む漫画家のやくみつるさんが、新しい毛を頭頂部の穴に差し込んで固定。同じく地元に住む歌手の水前寺清子さんも、買い物客らと一緒に作業を見守った。組合の坂口賢一理事長は「何度も続き、予備の毛がなくなると、本当に二度と生えなくなる。もう絶対抜かないで」と呼びかけていた。