2012年9月12日 著作権商標改正国際 「TPP米国知的財産条文案(2011年2月10日版)を抄訳してみた」 弁護士 福井健策 (骨董通り法律事務所 for the Arts) 1 最終段階で議論沸騰したACTA(偽造品取引防止協定)も国会で可決され、日本は最初の批准国となるようだ。これはこれで別途コラムを書くが、他方、長期戦必至の様相を呈して来たTPP(環太平洋連携協定)交渉。カナダ・メキシコの正式参加決定で分野別交渉の進展も伝えられるが、知財に関して届くのは「難航」の報道ばかり。2012年5月には全米の主要な33の知財系ロビイ団体が連名で、オバマ大統領に「TPPの知財交渉での強硬姿勢」を迫る公開書簡を送り(プレスリリース)、他方、8月末にはEFF(電子フロンティア財団)など各国の有力NGOが米国提案への反対意見を連名で公開するなど、お膝元・米国を中心にTPP知財をめぐる議論は激しさを