おとんは順調に回復していく、だがハッピーは少しずつだが確実に様子がおかしくなっていた。 散歩の時に痛がる例のあれが家の中で走り回るだけで起こるようになったのだ。 それだけではなく、何も無い所で突然転けるようにもなっていた。 フローリングなので滑るのだろうと、頻繁に足の裏の毛をカットするようにしていた。 「やっぱりおかしいよなぁ…足腰弱くなってきたんかなぁ…」誉はおかんに問いかける。 「妙に痛がるしそれだけじゃない気はするけどどうなんやろう?」とおかんが心配そうにしている。 この時は、きっとおじいちゃんになって来たのだろうと心配はするものの深刻には捉えていなかった。 それから、転ぶ回数も増え少し動きもゆっくりになり走り回る事はほとんど無くなってきていた。 そしてもう1つ気がかりだった事が、ハッピーはおしっこもしなくなっていた。 誉は毎日心配で心配で家に居る間は常に寄り添っていた。 ある日誉は