古代より豊かな伝統を礎とし、他に類を見ない独創的な発想と表現で世界から注目される日本の建築。また、丹下健三、谷口吉生、安藤忠雄、妹島和世といった多くの日本人建築家が国際的に高く評価されている。 本展では、「可能性としての木造」「建築としての工芸」「共存する自然」など、いま日本の建築を読み解く鍵と考えられる9つの特質で章を編成し、機能主義の近代建築では見過ごされながらも、古代から現代までその底流に脈々と潜む遺伝子を考察。 千利休作の茶室《国宝・待庵》の原寸再現や、丹下健三《自邸》の1/3スケール巨大模型、レーザーファイバーを用いたライゾマティクス・アーキテクチャーの新作映像インスタレーションで見せる日本の名建築の数々、貴重な建築資料など多彩な展示によって、日本建築の過去、現在だけでなく、未来像を照らし出し、世界が魅せられた日本建築とその本質に迫る。
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