[東京 29日 ロイター] アデランスホールディングス8170.Tが29日に開いた株主総会で、岡本孝善社長ら7人の現経営陣の再任が否決された。筆頭株主である米系投資ファンドのスティール・パートナーズは、業績不振などを理由に経営陣の交代を求めていたが、株主総会でも再任に反対した。 株主総会では第2号議案として、取締役9人の選任を諮った。このうち、2人の新任社外取締役を除く7人の再任が否決された。剰余金の処分と監査役選任は承認された。 米スティールは、2月27日現在で発行済み株式数の26%を保有している筆頭株主。株主総会での7人の再任否決を受け、ウォレン・リヒテンシュタイン代表は「日本人株主を含め、アデランスの株主が取締役の経営に対する信任を完全に失い、変化を望んだことの表れ」と評価するコメントを発表した。さらには「企業価値を拡大させるためのあらゆる戦略的選択肢を検討して欲しい」と要請した。
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