まず最初に取り組むのは、メンバー全体の意識およびスキルの底上げのための教育だ。マイクロソフトの場合、その方法は単純で、メンバー全員に「セキュリティ対策テクニック」という書籍を渡し、それを読み込むようにした。その上で幾つかのトレーニングを実施したという。 また、開発初期段階でセキュリティ設計も実施する。開発要求事項とセキュリティの関係を設計段階で対応させ、「機能仕様書の中にセキュリティ項目を混ぜ込む」(藤村氏)。 ある程度、プログラムのアーキテクチャとデータフローが明らかになった段階で、次は「脅威モデル」を作成する。幾つか考えられる脅威シナリオを書き、それと照らし合わせてデータの流れを検討。問題がある場合には再度アーキテクチャの設計をやり直す。 続く実装の段階では、開発の現場で現に行われている「コードレビュー」の中に、セキュリティに関するチェックを盛り込んでいく。マイクロソフトでは、レビュワ