県特産のはだか麦だけを使った「麦みそ」を製造してきた宇和島市の業者に対し、県が商品名に「みそ」や「麦みそ」と名乗らないように待ったをかけた。大豆を使うことを要件とする食品表示法に反するという理屈だが、業者がツイッターに経緯を投稿し、「地域の食文化なのにおかしい」と異議を呈したことから全国的な話題となった。「裁量の余地はない」と 一蹴(いっしゅう) していた県は「法を厳しく解釈しすぎていた」と指導を取り消す事態になった。 「当店の麦 味噌(みそ) が『味噌』と名乗れなくなりそうです。納得できなかったので、要望書を県に提出しました」。井伊商店の井伊友博さん(41)が10月26日、ツイッターで要望書の写真とともにつぶやいた。 1958年の創業以来、製法を守ってきたみそについて、県が食品表示法と景品表示法に抵触するとして10月に改善を求めた。パッケージに記載された「みそ」などの表示が、「実際の物よ