カメキチの目 漫画が原作のNHKドラマ(先日、終わりました)。 主人公(アオイという女子高生)は産婦人科医院でアルバイトをしており、彼女の目をとおして出産現場で起きるさまざまな物語(1回1話)を描いていました。 「誕生」と「死」(中絶がほとんど。たまに母体の死も)という、「いのち」が織りなす現場に精いっぱい向きあう主人公。 彼女の心が強く伝わり、なんども魂が揺さぶられました。 感想を三つだけ。 ① ある回の物語は、アオイの幼ともだち(虐待で小学生のとき児童養護施設に入所した)が妊娠し、アオイの働く産婦人科に入院したときの話。 ふたりは大の仲よしだったので再開を喜びあった。 幼ともだちは親からの虐待で、「私なんか生まれてこないほうがよかったんだ」と絶望的になったこともあるけれど、それを乗りこえてきた。 彼女を「乗りこえ」させたものは、虐待した母(もう亡くなっている)のところから持ちだした『母