東京都奥多摩町で2003年、男性の切断遺体が見つかった事件で、警察当局が11年末、国際手配中の男2人が潜伏している南アフリカ共和国に捜査員を派遣し、所在確認と身柄引き渡しを要請していたことが捜査関係者への取材でわかった。犯罪人引き渡し条約を結んでいないため、外交ルートでの協議を模索したが、日本に死刑制度があることを理由に拒まれたという。 ■帰国の男逮捕 監禁容疑 南アから3日夕帰国し、警視庁に逮捕監禁容疑で逮捕されたのは紙谷惣(そう)容疑者(46)。03年9月、主犯格の松井知行容疑者(48)らと共謀し、千葉県市川市の駐車場で元飲食店員、古川(こがわ)信也さん(当時26歳)と別の男性(同22歳)を車で拉致し、埼玉県戸田市のマンションなどに監禁した疑い。容疑を認めている。 2人はこの2日後、山梨県丹波山村のキャンプ場で古川さんの首を絞めて殺害し、切断した遺体を捨てたとして、04年4月、殺人と死