養蜂箱のハチ。ルーマニア・ブカレスト(Bucharest)で(2014年4月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/DANIEL MIHAILESCU 【6月4日 AFP】世界で最も毒性の強いクモから取り出した毒が、世界のミツバチを救うかもしれない──。このクモの毒は貴重な授粉者であるミツバチにほとんど効果を及ぼさず、害虫だけを駆除する生物農薬としての役割を担うとした研究論文が、4日の英学術専門誌の英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)に掲載された。 野生および飼育下のハチの個体数は、欧州、南北アメリカ大陸、アジアで減少している。科学者は原因の究明に苦心しているが、原因の可能性の一つとして挙げられているのが化学農薬だ。 科学者らは昨年、作物やハチの巣を保護するために使用されている一部の農薬が、ミツバチの脳回路に影響し、食料調達に不可欠な記憶と位
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