今年夏、本土で初めて北九州市で確認された外来種のツマアカスズメバチ。3年前に見つかった長崎県対馬市では全域に広がり、校舎やアパートの上層階にも巣を作って、養蜂にも打撃を与えている。これ以上の拡大を食い止められるのか。水際での取り組みが続く。 14日、対馬市の郊外。白い防護服と手袋を身につけた2人の駆除業者が高所作業車のリフトに乗り、高さ約15メートルの電柱にできた直径約50センチの巣に近づく。ノズルを差し込み、殺虫剤を噴射。巣から出てきた10匹余のツマアカスズメバチに囲まれながら巣をはぎ取り、ポリ袋に入れた。 約15分で作業を終えた川口誠さん(41)は「作業車が使えると楽だが、木に登るときは1~2時間かかり、本当に大変」と語る。 市内の豊玉高校の松田芳誠(よしなり)事務長(48)は7月、校舎4階にある図書室の窓の外にできたバレーボール大の巣に驚いた。「こんな高いところに蜂の巣ができるなんて
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