2年前にミャンマーで衣料品工場を始めた中国籍のリー・ドンリャンさんは今、工場を閉鎖するか、そして残っている従業員800人を解雇するかの瀬戸際に立たされている。2010年3月、ヤンゴンの衣料品工場で撮影(2021年 ロイター/Soe Zeya Tun) 2年前にミャンマーで衣料品工場を始めた中国籍のリー・ドンリャンさんは今、工場を閉鎖するか、そして残っている従業員800人を解雇するかの瀬戸際に立たされている。 新型コロナウイルスのパンデミックで経営が既に苦境に陥っていたところに、2月1日の国軍クーデターで事態はさらに悪化。大規模な抗議デモに加え、治安部隊の暴力行為で多数の死者が出る状況が続く。 そうした中で同国では反中国感情が高まり、混乱の中でリーさんの工場は焼き打ちされた。さらに海外からの受注が停止した。 リーさんが置かれた状況は、ミャンマー経済に極めて重要な衣料品製造業が直面する危機の大
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