2012年06月07日13:00 カテゴリ書評/画評/品評東日本大震災 組織を守って、国を滅ぼす - 書評 - 東電国有化の罠 出版社より献本御礼。 東電国有化の罠 町田徹 東京電力をめぐる「どうしてこうなった」を知る、現時点における最良のまとめ。 それだけに、「これからどうする」かに対して、もう一言欲しかった。 変えられるのは、未来なだけなのだから。 本書「東電国有化の罠」は、現在提示されている東京電力国有化のスキームが カバーより …「東電国有化」は、事故を起こして賠償責任を背負い込んだ当の東電に自腹をきらせていることなく、おカネの問題を丸ごと国家の公的資金で肩代わりする政策にほかならない。…ステークホルダーは当然負うべき経済的責任を免れる。その分かりに国民が真っ先に負担を強いられるという負担義務の順位の大逆転が起こるのだ。… というものであることを示すと同時に、なぜそうなってしまった