卵子の提供を受けて妊娠・出産した女性の7割近くに、「妊娠高血圧症候群」など重い合併症が出たとする調査結果を、日本医科大学などの研究グループがまとめました。 提供された卵子を異物とみなす免疫反応や、高齢出産の影響が考えられるということで、専門家は、卵子提供による妊娠・出産はリスクが高いことを知ってほしいと話しています。 日本医科大学の竹下俊行教授などの研究グループは、全国360の医療機関を対象に、卵子提供による妊娠・出産の状況についてアンケート調査を行い、163の施設から回答を得ました。 その結果、平成21年からの4年間に卵子の提供を受けて妊娠・出産した女性延べ100人のうち、68人に重い合併症が出たことが分かったということです。 具体的には、血圧が上がって脳出血などのおそれが高まる「妊娠高血圧症候群」が27人と最も多く、次いで早産のリスクが高まる「切迫早産」が22人、出産後も胎盤が剥がれな