恋愛感情を持てないことで悩む女子高生・小糸侑と、侑に告白した生徒会役員の先輩・七海燈子。「月刊コミック 電撃大王」で連載中の『やがて君になる』(仲谷鳰/KADOKAWA)は、シリーズ累計50万部(電子書籍を除く)を越える大人気のガールズラブストーリーである。同じく「電撃大王」で連載中の百合マンガ『籠の少女は恋をする』(川浪いずみ/KADOKAWA)も1巻が刊行されたばかり。同雑誌の百合ジャンルが勢いを増している。 そこで今回は、両作品の仕掛け人である百合好き編集者・クスノキ氏にインタビューを敢行。奥の深い百合マンガ論を語っていただいた。 百合マンガ界に新星の如く現れた『やがて君になる』 ───まず『やがて君になる』立ち上げの頃の話を伺います。少年誌である「電撃大王」で百合マンガを掲載するというのは、編集部でも戸惑いがあったのでは? 『やがて君になる』5巻 クスノキ:確かに「電撃大王」は男性