仮面ライダー龍騎 小林靖子 vs 井上敏樹 (1) 本来仲間であるはずの仮面ライダー同士が戦い合う「ライダーバトル」は平成ライダーの定番。 それをストーリーの中心に据え「戦わなければ生き残れない!」をキャッチフレーズに13人のライダーがただ1人になるまで殺し合うこととした、「龍騎」が、平成ライダー中最大の話題作にして、問題作と言っていいだろう。 ■龍騎最大最高の戦いとは? 本作ではさまざまな戦いが描かれるが、最大に白熱したバトルと言うと、本編ではなく、掲題した、脚本家2名のエゴとエゴのぶつかり合いではないかと思う。 本作の脚本は、 メインライター:小林靖子 サブライター:井上敏樹 両名の2名体制であるが、2人が揃って、相手のお気に入りキャラをカッコ悪く、安っぽく格下げして、相対的に、自分のお気に入りキャラを魅力的にすることに血道を上げる。 両脚本家の趣味嗜好のぶつかり合い。実はそこが龍騎の