非常に裕福な人々は豪邸に住んでいることが多いが、豪邸が富裕層の資産の大半を占めるわけではない。アメリカ国民の富裕層上位1%(純資産額780万ドル=約9億4,000万円以上)の純資産の内訳は以下の通りだ。 約半数を占めるのは事業資産と自宅以外の不動産で47%、次いで27%にあたるのが株式や投資信託などの有価証券であり、住宅資産は純資産のわずか9%程度にすぎない。これに対し、幅広い中間層では純資産の63%が住宅と言われている。(富の配分について研究するニューヨーク大学のエコノミスト、エドワード・ウォルフ氏が公表した調査結果参照) 一方、中間層の人たちは、資産の約3分の2は自宅が占めている。年金口座と生命保険も中間層の主要資産だ。また、上位中間層(総資産額40万ドル以上780万ドル未満)は、総資産に占める事業資産や有価証券の割合が上位1%の人々よりも低い。中間層の純資産63%と比較すると、自宅関