不動産投資先としてのシンガポールの魅力が減じている。プライスウォーターハウスクーパースとアーバンランド・インスティテュート(ULI)の共同調査によると、アジア太平洋の22都市中、シンガポールは2011年と2012年は1位だったが、2013年は3位、2014年は7位、今年(2015年)は9位にランク下げており、来年の予想順位は11位となっている。 シンガポールの経済が低迷した影響と不動産市場の冷え込みを考えれば順位低下は自然な結果だ。ただ、シンガポールの不動産マーケットには有望な不動産は存在する。 実際、反景気循環型ファンドがシンガポールの高級住宅に関心を示しており、価格が底を打つのを待っていると言われている。 一方、ベトナムでは、ほぼ5年に及ぶ冷え込みを経て不動産市場が再び活況を呈している。法改正で外国人の住宅所有規制が緩和されたためで、複数戸の取得が可能だ。商業施設開発も熱を帯びている。