日本郵政グループが全国の主要ターミナル駅前での不動産開発を強化している。東京と札幌の駅前ビルに続き、2015年11月11日に名古屋駅前の再開発ビルが竣工した。また、来年春に向け博多駅前の開発も進むみ、2017年度までに不動産開発に700億円を投じる方針である。 日本郵政グループは民営化後の2007年から不動産開発を本格化し、2012年に東京駅前の旧東京中央郵便局跡地に「JPタワー」が開業したほか、札幌や大宮で再開発を進めてきた。 しかし、なぜ郵政グループが、こんなにも大量の不動産、しかも主要ターミナル駅のすぐ近くという一等地を複数持っているのか疑問が残る。その答えは、明治時代に創業した郵便事業は、鉄道を使って遠隔地に郵便物を運んでいたことから、主要な駅の近くに大型の郵便局を置いて集配業務の中心拠点として使っていたからに他ならない。 機能更新(賑わいネットワーク形成、交通結節点としてのターミ