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ある晩、職場の先輩に誘ってもらって呑むことになった。 仕事上の付き合いってやつは嫌いだが、気が置けない間柄の人と酒を酌み交わすのはむしろ好みである。 その日、僕は会社から1時間以上離れたクライアントのところで打ち合わせをしていた。 先輩は会社にいたので、通勤時の経由地で待ち合わせることにした。 待ち合わせ場所には、僕のほうが30分ほど早く着いた。 こういうちょっと空いた時間が、僕は好きだ。 僕は公園でひとり、待ち合わせまでの時間を楽しむことにした。 夜の匂いと暗闇と灯りに身を任す 僕は、スカイツリーが好きじゃない。 突然だが、好きじゃないのだ。 僕の育った下町にタケノコのようにぐんぐんと生えたあいつは、僕の大好きな景色に絶対的な存在感で堂々と佇むようになった。 どこからでも見えるものは景色を画一化してしまう。 つまらない 。 が、そんな景色も、薄暗い公園のベンチに1人座り、ゆっくりと眺めて
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