主題歌冒頭の和音を聞くと、思わず「セブン、セブン、セブン!」と連呼したくなる中高年も多いだろう。「ウルトラセブン」の放映開始から今年で半世紀。日本特撮史に残るこのテレビ番組には、当時まだ米軍統治下にあった沖縄の複雑な状況がにじんでいたことをご存じだろうか。沖縄出身で、「セブン」のメイン脚本家の一人だった上原正三さん(80)に、当時と今の沖縄を語ってもらった。【井田純】
前回の記事(バター不足の原因は、「農協の陰謀」ではない)で、バター不足が引き起こされる背景には特に陰謀めいたものがあるわけではないと書いた。生乳は業界全体で計画的に生産されており、どちらかといえば足りなくなることよりも余剰が出ないことを優先しているため、何らかの要因で少しでも需給バランスが狂うと不足になってしまう。その際に生乳を割り当てる優先順位の低いバターが犠牲になり、不足してしまうということを説明した。 記事に対したくさんのコメントをいただいたが、その中で「バターの冷凍保存が効くなら、生乳が余ったときにバターを作り、保存すればいいではないか」という趣旨のものがあった。実は現状ですでにそうしているのだ。乳製品のマーケットは1年を通じて一様に消費されるわけではない。夏場の暑い盛りは冷たい牛乳の消費が伸びる。逆に冬場は牛乳の消費が落ちる。けれども前回書いたように、牛はいきなりお乳を出す量を減
2016年11月7日午後6時。日本体育大学の世田谷キャンパスにある記念講堂は、必修の授業でもないのに、ある講演を聞くために300人を超える学生や教職員でいっぱいになった。普段なら、部活動やアルバイトなどで学生たちも忙しくしている時間帯だ。 行われたのは、「学校・部活動における重大事故・事件から学ぶ研修会」と題したプログラム。この日は、3回開催分の初日だった。 登壇者は、学校の部活で我が子を亡くした親たち遺族ら。聴衆は主に、体育教師やスポーツ指導者を目指す日体大の学生や、今まさに指導者として活躍している同大の教職員たちだ。 遺族は、部活動で我が子を死に至らしめた顧問たちが行った体罰やシゴキ、緊急時の不適切な対応の実態を教えようと乗り込んだ人たちだ。「被害者の話を、指導者になったときに具体的に思い出せるよう、教員志望の学生に届けたい」と、研修会を企画した南部さおり准教授(スポーツ危機管理学)の
10月5日、電撃提携でバイクファンを驚かせたホンダの青山真二取締役(左)とヤマハの渡部克明取締役。提携話は、ヤマハがホンダに持ちかけたことで実現した。もはや“お荷物”の50ccをホンダが供給してくれることで、トクをしたのはヤマハでは?の声も ホンダとヤマハが50ccスクーターや電動2輪車などの原付1種(原1)で提携することを発表した。かつてはHY戦争と呼ばれる熾烈な販売合戦を繰り広げた両社の協業には驚きの声が上がる。 だが、その裏には50ccから撤退したいメーカーの思惑があるという。“気軽な足”として親しまれてきた原チャリが消えてしまうのか? * * * ■業界でささやかれる50cc撤退論 50ccクラスで業務提携する柱は3つ。まず、ホンダのスクーター「タクト」「ジョルノ」をベースとしたモデルをヤマハに提供(OEM供給)し、2018年中に「ジョグ」「ビーノ」として販売する。 次に、両社のビ
12年ぶりの日本製ゴジラとして大ヒットした『シン・ゴジラ』。62年前、水爆実験の落とし子として生まれたゴジラが、3.11(東日本大震災と福島第一原発事故)を経た日本で、どのように蘇ったのか? 観た人誰もが語りたくなる「シン・ゴジラ」の意味と意義を、特撮研究の第一人者が解き明かす。 特撮の新たな可能性を求めて 庵野秀明総監督・樋口真嗣監督の『シン・ゴジラ』は、2016年の最も重要な実写映画となった。それだけでなく、観客が鑑賞後に自説を語りたくなったことでも、大きな話題を巻き起こした。日本政府の政治家・官僚たちを主役に据えた点、徹底したリアリズムでゴジラ災害の描写に福島第一原子力発電所の事故対応を想起させる描写を重ねた点など、論点は数多い。 日本の理想と現実のギャップをゴジラという無限パワーを持つ異物で照射し、原始的な畏怖心を喚起したことで、一般的な拡がりを持つ話題作となったのだ。これまで、「
ソニー子会社、世界最小と謳う奥行き認識などできるモバイルプラットフォーム向け3Dデプスセンシングカメラ「DS541」を発表 2016-09-23 Sony Semiconductor Solutionsの子会社であり、3Dビジョンやジェスチャー認識ソリューションを手がけるベルギーベースのコンピュータビジョン会社「SoftKinetic」は、モバイルプラットフォーム向けに世界最小と謳う3DデプスセンシングToF(Time-of-Flight)方式カメラ「DS541」を発表しました。 DS541は、スマートフォンやウェアラブルなどの小型フォームファクタへの搭載をイメージしており、VR/ARを含む次世代モバイルアプリケーションのための洗練された機能を提供します。 デジタル一眼レフ品質の被写界深度、低光条件でも利用できる最速のマルチポイントオートフォーカス性能、そしてVR/AR向けハンドジェスチャ
■問題 もし,あなたが,突然,電車で「この人,痴漢です」と言われたらどうすべきでしょうか? ■結論 駅のホームから動かずに,その場から,携帯で知り合いの弁護士か弁護士会に連絡すべきです。 そして,「今から弁護士が来るので,それまでここで待ちます。移動しません。」と説明してください。 それができないのであれば,すぐにスマホの録音・録画を始めてください(現在の状況を自分で喋って録音できるとベターです)。 駅員室や鉄道警察の建物には移動しないでください(特に駅員室には移動しないでください。理由は後述します)。 【2014.06.05追記】弁護士会では即座に対応しきれないことがありますので,知り合いの弁護士がベストです。「知り合いの弁護士なんていない!」という方は,事前に,即時対応を謳う法律事務所等をネットで検索して,電話番号を登録しておいていただけると有益かと思います。 【2015.06.08追
奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)の近くで、実物の極彩色壁画を保存・公開する国内初の施設「キトラ古墳壁画体験館 四神(しじん)の館」が24日、オープンする。壁画の発見から33年。異例の石室からのはぎ取りや修理などの苦難を乗り越え、「安息の地」を得た。危機に瀕(ひん)した遺跡や文化財の保護のあり方を考えるモデルとしても注目されそうだ。 壁画は、現存する世界最古の本格的な星図とされる「天文図」、中国思想に基づいた方角の守護神「四神」(青竜〈せいりゅう〉、白虎〈びゃっこ〉、朱雀〈すざく〉、玄武〈げんぶ〉)、獣頭人身の「十二支像」などが石室内に描かれた。四神の館では9月24日~10月23日、白虎と朱雀の壁画とともに、天文図が初めて公開される。 キトラ古墳の壁画をめぐっては、1983年11月、住民たちが学者とメディアの協力を得て、発掘せずに盗掘穴にファイバースコープ(内視鏡
庵野秀明と樋口真嗣の絶妙なコンビネーションによって傑作となった「シン・ゴジラ」。 後編は、庵野秀明がゴジラに起こした革命について、東宝の山内章弘プロデューサーにお話を聞きました。 ──庵野さんの気持ちを動かすのは大変ではなかったですか。 「印象的だったのは、作品を観てもわかることだけれど、ディテールをすごく大事にされる方で。僕らはどうしても大局でものを見がちですが、そうじゃなくて、とても些細に見えるような部分こそ大事なのだっていう。脚本も現場の作業も宣伝のやり方にしても、そこにこだわります? ということを大事にしていて。でも映画をつくるとは本来そういうものなのだと、今回、改めて考えさせられました」 ──大ヒットを狙うため合理性に走り、細かい部分を捨ててきた状況があって。でもその反対で、一見小さく見えるところにこだわったら観客がたくさん入ったことを示した庵野さんはすごいと思います。 「たとえ
公開10日間で累計動員数300万人、興行収入38億円を突破した『君の名は。』。アニメへの造詣も深い評論家、岡田斗司夫氏が、自身のチャンネル放送で本作品について語った。 「新海誠はメジャーになるために作家性をあきらめた」「この作品は新海誠の集大成。だが、作中ではその説明を全くしていない」と語る岡田氏。さて、その真意はいかに… ※本記事には『君の名は。』のネタバレが含まれます。ご了承の上でご覧ください。 ■メジャーになるために”作家性をあきらめた”新海誠 今回、新海誠が挑戦したのは“作家性のあきらめ”なんですよ。今までの新海誠は『ほしのこえ』とかでやってたような、男と女が何光年も離れて、男の方は女の子のことをずっと想っているはずが勝手に結婚しやがって、女の子の方は銀河の果てで宇宙人と戦いながら「いつかあの人に会える日が来るんだろうか」なんて考えているような、救いようのない切ない話を連続して書い
「シン・ゴジラ」の「ヤシオリ作戦」の元ネタ、伝説の酒「八塩折の酒」を飲んでみた!【ネタバレ無し】 | ウルトラJ 圧倒的なリアリティと、一度観ただけでは処理しきれない情報量の多さ、そして映画としての面白さに、現在もリピーターが続出し、ネット上には毎日のように「シン・ゴジラ」についての感想や研究などの記事が発表され続けていますが、これはかつて、同じく庵野秀明監督が巻き起こした「新世紀エヴァンゲリオン」のブームを彷彿とさせます。 一度観たら、何度も観たくなる、そして、誰かと語り合いたくなる映画「シン・ゴジラ」! 筆者もいろいろ語りたいのは山々ですが、ここは日本各地のウルトラなカルチャーやグルメを日々追い続け続けている「ウルトラJ」! というわけで、他のサイトがやらない「シン・ゴジラ」に関する日本一のウルトラなグルメを、《ネタバレなし》でご紹介したいと思います! ■《ヤシオリ作戦》の元ネタになっ
※注意 2頁目にネタバレあります。 ――元福島第一原子力発電所作業員(以下、1Fマン)であり、死体映画監督でもある釣崎清隆による『シン・ゴジラ』評 画像は、映画『シン・ゴジラ』公式サイトより 映画時評『ファイト批評』(洋泉社)で共著したアイカワタケシからのメールに促されて『シン・ゴジラ』を観に行った。 12年前までの国産ゴジラでは、のきなみ訳の分からない新兵器でゴジラが倒されており、根本的に時代の産物であったゴジラのリアリティに正面から対峙するものではなかった。それに比べて、『シン・ゴジラ』はヒトの手でゴジラを倒すことができるという手応えがある映画であった。 ■これまでのゴジラはリアリティに向き合っていなかった リアリティに正面から対峙しないゴジラは第1作目においてもしかりである。戦後という怨念が具現化した大怪獣ゴジラは「オキシジェン・デストロイヤー」(水中の酸素を破壊する兵器)などで倒せ
『シン・ゴジラ』は、今年の映画界のエポックメイキングな興行になった。最終の興収で60億円突破がほぼ確実になり、今後の展開いかんでは、さらにその上の成績も見込まれる。ハリウッド版のゴジラ映画を凌駕し、ゴジラ映画初期でも6本しかない500万人動員以上(本作の興収なら70億円を超える)に迫ることもありえる。つまるところ日本ゴジラは『シン・ゴジラ』により、再び息を吹き返し新たな時代を迎えることになったのである。 企画段階でバイアスがかけられることが多い製作委員会方式 1954年公開の『ゴジラ』 (C)TOHO CO.,LTD. 中身に関しては、すでにいろいろ取りざたされているが、ひとつ製作面で重要なことがある。本作が、東宝による“単独”で製作されたことだ。これは、製作委員会方式と言われる企業数社参加型の製作体制が主流の今の映画界では、全く稀なことなのである。東宝は、これまですべてのゴジラ映画を自社
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