10月5日、電撃提携でバイクファンを驚かせたホンダの青山真二取締役(左)とヤマハの渡部克明取締役。提携話は、ヤマハがホンダに持ちかけたことで実現した。もはや“お荷物”の50ccをホンダが供給してくれることで、トクをしたのはヤマハでは?の声も ホンダとヤマハが50ccスクーターや電動2輪車などの原付1種(原1)で提携することを発表した。かつてはHY戦争と呼ばれる熾烈な販売合戦を繰り広げた両社の協業には驚きの声が上がる。 だが、その裏には50ccから撤退したいメーカーの思惑があるという。“気軽な足”として親しまれてきた原チャリが消えてしまうのか? * * * ■業界でささやかれる50cc撤退論 50ccクラスで業務提携する柱は3つ。まず、ホンダのスクーター「タクト」「ジョルノ」をベースとしたモデルをヤマハに提供(OEM供給)し、2018年中に「ジョグ」「ビーノ」として販売する。 次に、両社のビ