KDDI研究所と九州大学が、暗号解読コンテスト「TU Darmstadt Learning with Errors Challenge 」において、これまで世界で誰も解読に成功していなかった60次元のLearning with Errors (以下、LWE)問題を解読することに成功しました。 赤は解読済みの問題(すべてKDDI研究所、九州大学による解読)、緑は未解読の問題。灰色は作成中の問題 LWE問題は、故意に誤差を生じさせた多元連立一次方程式を解く問題です。安全な暗号を実現させるためには、未知変数の個数を意味する「次元」を高め、あるいは誤差を大きくすることで、解読をより難しくさせる必要があるといいます。 LWE問題の概要 解読処理の概要 60次元のLWE問題は、スーパーコンピュータを用いた総当たり方式の計算で解こうとすると1万年以上かかることになります。その暗号を、KDDI研究所と九州