前期はゲームをはじめ、映像、音楽といった玩具以外の事業の落ち込みが目立ったバンダイナムコグループ。この状況から脱却し、コンテンツ分野の事業を復活させるために、バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸副社長は背水の陣で勝負に臨む。勝負の鍵の1つとなるのがバンダイが得意としてきた無料放送でのキャラクター・マーチャンダイジング・ビジネスのノウハウだ。その戦略を鵜之澤氏に聞いた。 (聞き手:中村均) ――2009年度、そして2010年度の立ち上がりを見ていかがですか。 鵜之澤氏:今期は動き出したばかりなのでこれからなんですけど、昨年度は発表した業績を見ての通りで厳しい結果でした。 売り上げの減少が営業利益などにそのまま響いた状況です。分析すると、海外市場では、実力よりも少し背伸びしたことが響き、国内では、それまで堅調だったニンテンドーDS向けの中型、小型タイトルが伸び悩んだ結果、ずるずると落ち込んでしまっ