公明党の石井啓一幹事長は23日、東京都内の講演で、安倍政権の国土交通相在任時に関係閣僚として対応に当たった森友学園を巡る問題について、地震や他の自然災害に言及した上で「私にとって一番の災害だった」と述べた。多数の犠牲者が出た自然災害と、国民の厳しい視線を注がれた政権の疑惑を同列に並べた発言で問題視される可能性がある。 石井氏は、2015~19年の国交相在任中に起きた熊本地震や西日本豪雨、北海道地震を列挙し「一番の災害だったのは森友事件に関わってしまったということだ」と語った。「大臣時代は足かけ3年、国会のたびごとに森友で追及された」と振り返った。