『うる星やつら(スタジオぴえろ→スタジオディーン・1981~1986)』『GOHST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(Production I.G・1995)』『機動警察パトレイバー(スタジオディーン・1989)』……後続の世代に大きな影響を及ぼした伝説的なアニメーションから、『紅い眼鏡 The Red Spectacles(1987)』をはじめとする実写映画まで。虚構性をテーマに実験的な作風で日本の映像表現をリードしてきた押井守監督。同氏の作品に音響監督として関わってきた若林和弘先生(本学アニメーション学科教員)を聞き手に、駆け出しから若手だった「あの頃」、そして「これから」を語っていただきました。 6年間通った大学を1976年に卒業した押井氏は、映画監督を目指して就職活動をするものの、うまくいかず、ラジオ番組制作の会社に一時籍を置く。だが、その会社も辞めてしまう。そんな「無職