セキュリティ研究者は今週、無線LANセキュリティ規格「WPA」をどのようにして突破できたかについて説明することになっているが、eWEEK Labsでは、このことが無線LANの管理者にとってどのような意味を持つかを説明しよう。 今週東京で開催される「PacSec 2008」カンファレンスでは、研究者のエリック・テューズ氏とマーティン・ベック氏が、WPAの暗号化技術を破るために考案した手法について説明することになっている。 今のところ、この攻撃の影響が及ぶ範囲は限られている。この攻撃はTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)で暗号化されたネットワークにのみ有効であり、また、トラフィックを追加することはできてもデータを傍受することはできないからだ。だが、この攻撃手法をめぐり大きな混乱が生じるであろうことは確実だ。 本稿では、この攻撃とその影響について5つの要点を