ここで、HTTPのセッションとTCP接続との関係について簡単に説明する。TCPはもともと「接続」の概念の無いIPプロトコルの上に、高品質なデータの転送と「接続」という概念を組入れたプロトコルである。クライアントはサーバに対して80や8080といった受け付けポート番号で接続を開始する。いったん両者間の接続が確立されると、その接続のもとで各種のデータの交換が可能となる。データ交換が終了するとどちらかからこのTCP接続の開放をかける。TCP接続の確立と開放には複雑な両者間のIPによる手続きと時間を要する。 HTTP/1.0では通常下図のように要求/応答ごとにTCP接続がなされる。従って多くの要素からなるHTMLページをダウンロードするにはこれが相当のオーバヘッドとなる。 HTTP/1.1ではこれが改善され、どちらかがConnection: CloseをHTTPヘッダで指定しない限りHTTP応答の