2014年9月10日のブックマーク (1件)

  • 『病み上がりの夜空に』 自閉症児をもつ夫婦の現実を告白する手記 - HONZ

    一読して驚く。 「エリちゃんは、普通の生活ができるようになったんじゃなかったのか」 臨床心理士として多くの著作を持ち、マスコミにも登場する機会の多い矢幡洋が、自閉症の娘について赤裸々に綴った『数字と踊るエリ』(講談社)は、同じ障害を持つ親に支持され、まだ理解の足りない自閉症を啓蒙する一冊となった。 人の心理の専門家であっても、いや、専門家だからこそ自分の娘に対して思い込みや過信があった。自閉症の知識も乏しかった。しかしそれもアメリカで行われていた応用行動分析に則って養育を続け、小学校入学後、年齢と共に効果を得て普通の子と遜色なく育っていく。それが『数字と踊るエリ』の結末だったのだ。 しかし著では3年後のエリの様子と共に、前作では多くを語られていないの姿が書かれている。普通の子供とは、成長度合いも行動も違うエリを育てることに疲れ果てた病弱なは、事実を明かされず、ただ不安に苛まれていた。

    『病み上がりの夜空に』 自閉症児をもつ夫婦の現実を告白する手記 - HONZ
    mikoyaa
    mikoyaa 2014/09/10
    [日刊ゲンダイ]