高額なスマートフォン(高機能携帯電話)の普及で、端末を分割で購入した若者を中心に、通話料金などがかさんで端末代を滞納するケースが相次いでいる。 大手信用情報機関の「シー・アイ・シー(CIC)」によると、端末代の返済が3か月以上滞り、いわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるデータベースに登録される件数が、2010年12月の登録義務づけ時の92万2000件から、今年6月は約2倍の173万7000件と急増している。 少額といえども延滞した場合、将来、住宅ローンが借りられないなどの不利益を被る場合もあり、金融機関などでは注意を呼びかけている。 料金延滞が増加している背景には、スマホの急速な普及がある。スマホの価格は、従来の携帯電話の2倍前後する5万~7万円に及ぶ。20~30歳代を中心に12~24か月の分割払いを選ぶ若者が多く、通話代金などが重なって料金が高額になり、支払えなくなるケースが後を絶たない。