ライトノベルが人気です。 出版科学研究所の調査によると、2011年の文庫本市場で、ライトノベルの販売シェアは23.5%。出版された文庫の約4冊に1冊はライトノベルだったということになります(「2011年文庫マーケットリポート」出版月報2012年3月号)。 何がライトノベルか、そうでないかは、議論が分かれるところです。最大公約数的な要素としては、以下のような条件がうかびあがります。 ・主に10代を主人公とし、10代を対象とした小説 ・アニメやマンガ風の表紙、イラストがついている ・会話を主体とした独白調の文体 ・かわいい女の子や男の子が登場する とはいえ、こうしたポイントに当てはまらないライトノベルもあれば、逆に一般小説でも「ライトノベル的」と評される作品もあり、境目はあいまいです。 ライトノベルとは何なのか、なぜ、若者たちをこれほどまでに引きつけるのか--。 人気シリーズを中心に