大学にいかなくちゃいけないものですか。というようなことを、高校の頃に先生に聞いたことがあった。どんな答えが返ってきたかはよく覚えていない。それくらいには曖昧な回答だったのだと思う。今とは比べ物にならないくらいに無知だったので(今も無知なんだけど)、そんなものかと諦めて大学勉強をはじめた。受験勉強はゲームのようで割と楽しく進めることができた。 そんなわけで、早稲田大学の理工学部に入学した。大学時代について語れることはあまりに少ない。そこそこに勉強し、そこそこにアルバイトをし、そこそこに遊んだ。何かを成し遂げることもなく、自分の人生の中でも極めて微妙な時期だったことは間違いない。あまりに暇だったので、たくさんの本を読めたことは、とてもいいことだったと思っている。 結局、その大学でも自分のやるべきことを見つけることができず、その後東京大学の大学院までいくことになった。6年間も学生をしてしまい、そ