2013年11月15日のブックマーク (1件)

  • 全アルバムレビュー 大貫妙子

    この人ほど、色々と音楽のスタイルをさりげなく変えている人もいないんじゃないかなぁ。と思う。 シュガー・ベイブ時代の延長のようなクラウン時代のフュージョン系のソロアルバムに始まって、「Romantique」以降の擬似ヨーロッパ・テクノ路線へ、「コパン」を最後に坂龍一と離れてからは当にやりたい放題。 「A Slice of Life」で大村憲司とGS調ギターサウンドで戯れたと思ったら、「プリッシマ」ではモダンジャズにスリリングに接近したり、 90年代初期には小林武史と組んでモータウン調のポップス王道のような作品を作ったと思ったら、今度はブラジル、その次はまたフランス、そして今は、山弦と組んで温もりのある音色にこり始めて……。 それが、しっちゃかめっちゃかという風に聞き手に映らないのは、彼女のなかにある音楽というものがしっかりしている――背骨がきちんとあるからだと思う。 彼女の作品は、アレン