気温が低く雪が解けないため、積雪量は増すばかりで、各自治体は軒並み、除雪費の補正予算を組む事態となった。事業仕分けで予算が1割削減された国土交通省の東北地方整備局も25日、「国道の除雪費は3月上旬にも資金ショートしかねない」との危機感を示した。 「歩道の雪が人の背丈ほどになり、通学の子供が車道を歩かざるを得ない」。青森市にはそんな苦情が届いている。同市では市街地の積雪が23日に今季最高の1メートル30となり、24日、「平成18年豪雪」以来5年ぶりに豪雪対策本部を設置した。 市から委託された業者のロータリー車がフル稼働しても除雪が間に合わず、市民の苦情・相談は1月だけで前年同期の2倍の4222件(24日現在)に。水道管の凍結・破裂も1月は同2・6倍の307件(23日同)に上った。 除雪費が足りなくなった青森県弘前市は3億円を増額補正したが、「寒さが続けば、さらなる追加予算もあり得る」と困惑す