東京工科大学(東京都八王子市片倉町、学長:軽部征夫)応用生物学部の佐藤拓己教授らの研究チームは、褐藻類シワヤハズ※1由来の「テルペノイド・ゾナロール※2(以下ゾナロール、図1)」が、潰瘍性大腸炎を抑制することを発見しました。 本研究成果は、科学雑誌「PLOS ONE(プロスワン)」2014年11月19日号※3に掲載されました。 背景と目的 図1:海藻由来のシワヤハズ/ゾナロールの構造 図2:潰瘍性大腸炎の患者数 潰瘍性大腸炎とは、特にストレスが原因で炎症反応の暴走が起こり、その結果大腸に広範な潰瘍が起こる病気です。患者数は2012年現在14万人余りで、1970年代以降著しく増加傾向にあります(図2)。現状では「メザラジン」、「ステロイド」及び「抗TNF-α抗体」などの薬剤しか治療法がなく、これらの効果がない場合、大腸の切除や人工肛門での生活を余儀なくされるため、新たな薬剤治療法の開発が期待
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2004年夏に潰瘍(かいよう)性大腸炎と診断された東京都内の青果卸業Dさん(59)は、炎症を抑えるため、ステロイドの服用を始めた。 だが、粘血便は止まらず、1日10回以上の便意や激しい腹痛に悩まされた。多忙な早朝の青果市場では、紙おむつをつけて仕事に臨んだ。 診断から1年余り、度重なる出血と食欲不振で衰弱し、立ち上がれなくなった。入院して、足の血管から細い管を入れ、大腸の血管にステロイドを送り込む治療などを受けたが、改善しなかった。3〜5分に1度、襲う便意。トイレを備えた特別室で、1日の大半を便器に座って過ごした。 炎症は大腸全体に広がり、粘膜の多くがはがれ落ちていた。これ以上悪化して、大量出血が起こったり、腸に穴が開いたりすると命にかかわる。「大腸を切るしかないのか」。ふさぎ込むDさんに、主治医は別の治療法を提案した。 「まだ、臨床試験中なのですが、3種類の抗菌薬を服用する除菌療法(AT
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