伊場仙は、徳川家康と共に江戸に上がった浜松の商人、伊場屋勘左衛門によって創業され、創業当時は江戸日本橋にて、幕府の御用を承り、おもに和紙、紙製品、竹製品などを扱っていました。 江戸後期に団扇を手掛けるようになり、初代・歌川豊国、歌川国芳、 歌川広重など人気絵師の版元になり、浮世絵を団扇に刷り込んで 販売し、人気を博しました。 江戸扇子は、絵柄がシンプルで「粋」を極めているのが特徴です。 「うまくいく」や「むびょう」などの江戸扇子は、涼をとるだけでなく、縁起のよい意味ももたらします。 江戸っ子の粋なこだわりを現代の装いに取り入れてみてはいかがでしょうか。 また、江戸日本橋で生まれた江戸うちわは、持ち手や骨もすべて 1 本の竹を割いて作られています。 浮世絵版木をもとに、版元伊場仙が印刷、制作した歌川豊国の江戸団扇は、観賞用としても楽しめます。