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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/inhero (1)

  • 性的人間 (新潮文庫)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/04メディア: 文庫■「セヴンティーン」感想 授業で取り扱ったので、感想を。 この「セヴンティーン」(1961年発表)という小説を読みながらいろいろなことを感じたのだが、わたくしの感想は、どうやら授業中では異端的だった模様。この作品は何も右翼少年の山口二矢を描いただけのものでも、浅沼稲次郎暗殺事件を描いただけのものでもなく、つまり右や左といったイデオロギーがテーマであるだけでなく、もっともっと抽斗があるんじゃないのだろうか、と思った訳である。とりあえず「セヴンティーン」から話を進めたい。 主人公の「おれ」が17歳の誕生日を迎えるシーンから、物語は始まる。「おれ」は周囲の人間に対して劣等感を感じ、オナニー(自涜)ばかりして、さらには姉との口論の最中かその後に「左」である自分が何もできない無力な存在であると感

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