技術の世界はもちろんのこと、ビジネスの世界で理想主義を貫いている会社を滅多にみることはできない。だが、10月上旬のある日の午後、そんな会社がサンフランシスコのMission Districtに誕生した。 Yobie BenjaminとAndy Rappaportは、John Kerryが立候補した2004年の大統領選挙期間中に、若者層を対象とした有権者登録活動などで親交を深めた。ソフトウェアマニアでもある2人は10月上旬のある日、ハリケーン「カトリーナ」などの大災害が押し寄せた後の世界の状況について漫然と語り合っていた。 コンサルティング会社Ernst & Youngのパートナーを務めた経験をもつBenjaminは「カトリーナは、この国の悪い側面をいくつか浮き彫りにしてくれた。だが、それらは氷山の一角に過ぎない。これに気付いたとき、恵みの精神に基づいたモデルを構築して、ビジネスを成功させる