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ブックマーク / www.ff.iij4u.or.jp/~yyuji (1)

  • 形而上学という語について

    第一節 はじめに 先日、細川亮一著『形而上学者ヴィトゲンシュタイン』という著作を読んだ。この書について何か感想を述べてみようと思ったのだが、その前にどうも胸に浮かんできて離れないことがあり、やり過ごすことも出来そうにもない。そこでそれについてまず書き始めてしまうことにした。そうして以下の文章を書いてみたのである。 この『形而上学者ヴィトゲンシュタイン』というは、その全体を見ればいろいろ面白く読まれるものである。そもそも私は反哲学だとか、反形而上学という立場からなされる主張に理解も共感も抱いていない。ヴィトゲンシュタインの哲学が、もしそのような性格の議論であることが真実であるならば、おそらく何ほどの意義も興味も、私は認めることが出来ないであろう。 哲学というものがその哲学的な視野に収める事柄というものがあり、それらはいかなる時代の哲学であるといえども、意義ある哲学であるならばかならずその哲

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