私が日々目を通す書物に対して、私の今の視点と、了解できない観点を書き抜き、それ をどのように理解すると、私の了解になるかを目的に日記風に綴っていきたいと思います。 <まえがき> うそつきのパラドックスは、ゼノンのパラドックスと並ぶ、昔から知られている有名なパラドックスであ る。我々は「本当」と「うそ」と言う言葉を知っているが--その言葉を話したり、書いたり、読んだり 聞いたりして、言語活動を行つているのであり、相手が話した言葉に嘘があつたり、真実を話しているの を理解するのです。--しかし、このパラドックスの正体は、論理的に正しく考えて行くと、矛盾に導か れてしまうと言う事なのです。パラドックスは、論理的思考に対して根本的な問題提起をすると言う側面 がある。対象について思考しながら、内容化された対象は、思考の中で論理的過程として成立している為 に、対象のあり方と共に、思考のあり方が、問われ