「トンデモという決め付け」に対してコメントをもらった。また、“理科教育と非実在論・相対主義についての「続き」”というエントリも書かれていた。特に気になる点が2点ほどあった。 原子や分子が実在すると教えることの危険性 たとえば、原子や分子を実在としない立場から、目に見えるすべてのものが実在ではないとか、自然界そのものが実在ではないというような議論に至るのは、非実在論の枠組みでごく簡単なことです。というか、原子分子が非実在で、「目に見える」物質が実在であるというふうに線引きすることは意外に難しいのです。にもかかわらず、この本の記述には、自然界は確固としてあるけれど、原子や分子など目に見えない者は非実在、というような素朴なレベルでの非実在論が表明されているように思えます。 つまり半端なのです。 半端な面があることは否定しない。だが、原子や分子が実在すると天下り式に教えることは、原子や分子が理論的