地下鉄サリン事件などを引き起こした一連のオウム真理教事件をめぐり、法務省は26日、死刑が確定した教団元幹部6人の刑を執行した。今月6日には、教団元代表ら7人の死刑を執行しており、13人全員の執行を終えた。松本サリン事件で被害者となり、捜査対象にもされた豊橋市の河野義行さん(68)は同日、市内で記者会見し「宗教はもともと人を幸せにするものだが、結果的に自分自身や自分の家族、市民の多くを不幸にしてしまった。非常に残念。死刑執行は悲しい出来事。そんな思いがします」と心境を述べた。 1994(平成6)年、長野県松本市内で発生したサリンの散布で、当時、河野さんは被害を受けるだけでなく、容疑者扱いされ、報道被害を受けた。 河野さんは「人の命はかけがえのないもの。人の手によって失われるのは反対」と死刑制度に対する基本的な考えを説明。「執行は法律だから責めることはできない」とした上で、オウム死刑囚13人全