それから6年。ついに完成した新作『The Day Is My Enemy』は、肉体性を取り戻したライヴ・バンドがさらなる〈熱狂〉をその手中に収めるべく制作された作品だ。 「バンドの結束がふたたび固くなった。ツアーに出てる時は3人が密接に仕事をするから、バンドとしてタイトになる。そのためにスタジオに入って曲作りするのも楽になる」(リアム・ハウレット)。 「このアルバムは、俺たち3人がこれまででもっとも統合されたアルバムで、俺とキースがかなりのヴォーカルを取っているから、9割方ライヴできる内容だ。ライヴ・パフォーマンスの面を考慮すると、今作は厳密な意味でのライヴ・アルバムだと言える」(マキシム)。 〈暴れたい〉〈踊りたい〉――そんな人間の根源的な欲求を駆り立てる源泉となっているのは、現在アンダーグラウンドでふたたび盛り上がりを見せつつあるドラムンベースをはじめとするUKベース・シーンの熱い息遣