【テルアビブ=金子靖志】イスラエル中部の商都テルアビブで9日、同性愛者が人権を訴える「プライド・パレード」が開かれ、20万人以上が参加した。 イスラエル政府などによると、同国では国民の8割近くがユダヤ教徒で、同性愛は宗教上、基本的に認められていない。しかし、テルアビブではユダヤ教の戒律に縛られずに生活する人が多いという。テルアビブの人口約42万人のうち約25%が、同性愛者ら性的少数者(LGBT)だとする地元メディアもある。 イスラエル政府も、観光客を呼び込もうと、数年前からLGBT向けのPRに力を入れている。ロンドンからパレードに参加した男性(28)は「ここは空気も人も開放的で最高」と話していた。