米国で短文投稿サイト「ツイッター」を買収したマスク氏が、政府の新型コロナウイルス対策に関わってきたファウチ大統領首席医療顧問(12月末で退任)や性的少数者(LBGTQなど)をやゆしたことが波紋を広げている。民主党議員やリベラル派が非難を強める一方で、共和党議員や保守派の一部はマスク氏を擁護。マスク氏の言動がツイッター上で「米国の分断」をあおった形だ。 騒動の発端になったのは、マスク氏の11日朝の投稿だった。「私の代名詞は訴追/ファウチだ」。マスク氏はロックダウンなど新型コロナ対策の行動規制に批判的で、公衆衛生を重視するファウチ氏とは意見が異なる。しかし、刑事訴追を求める過激な言動に、民主党は「私はファウチ博士のファンだ。マスク氏は注意を引きたいだけ」(クロブシャー上院議員)と猛反発。ホワイトハウスのジャンピエール報道官は12日の記者会見で「不…