※原作マンガは未読、アニメ版第9話までに準拠したネタバレ感想です。 ◯月宮あゆと丈槍由紀と、天使のリュック ▶︎『がっこうぐらし!』が面白い。ヒロインの丈槍由紀が、荒廃したゾンビだらけの世界で平穏な学園生活を妄想し、周囲の部員たちがその妄想世界を支えることで精神の均衡を保つ、という構造の物語。 ▶︎由紀の「平穏な世界」という妄想は「日常系」というジャンルを、それを支える周囲の部員たちは、日常系作品の「制作者」や「ファン」を意味する…というメタ日常系アニメとしても楽しめる作り*1。 ▶︎とはいえ、いたずらに「日常系って、ゾンビだらけの現実を見てないお花畑でしょ?」とからかうのではなく、由紀が示す平穏な世界のビジョンで救われる部員たち、という側面を描いているのが良い。極限状況下の日常シミュレーションという意味では、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997年)を連想させる。 ▶︎「ひとりの
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